機械式時計の命は言うまでも無くゼンマイです。
写真はそのゼンマイを収めた「香箱」です。
パシャは自動巻きなのでゼンマイが一杯に
巻かれた後はゼンマイの外周部分がスリップし
それ以上の負荷がかからないようになります。
自動巻き時計を修理する時、このスリップが
最も重要なチューニングポイントの一つに
なるのですが、丁寧に点検整備を行うことで
製造時より更にスムーズなスリッピングアタッチメント
を与えることも出来るのです(カルティエはフランスの
ブランドですが時計部分はスイスで作られています)
パシャのリューズはそれだけでも強い防水性を持ちますが、
更にユニークな蓋で守られます。