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浅水様のハト時計(SCHNEIDER)8日巻(大きな重り)
ドイツ製 「大型、スペシャルコレクション」
製造段階での部品の仕上がりが悪く、ガイドローラーが回らない状態で組み込まれていました。
窓やテラスなど、至る所に花がいっぱい咲き乱れて、気分は一年中春です。
このハト時計はスモールワールド。三階に「鳩」(カッコー)、二階は踊る人形と時計、
そして、かじ屋がハンマーを振り上げ、馬一頭、鹿二頭、番犬一匹、うさぎ3匹・・・・
大きな軒下にはこんなかわいい仔鹿が・・・うらやましいでしょう!
夜間自動鳴り止め装置付きのムーブメントです。(オートマチックナイトストップ)
真っ赤に錆びてしまった歯車の一歯一歯を仕上げ。鎖もピカピカに!!
丁寧に調整して組み上げられたメカニズムは、今まで経験したことが無い
滑らかさです。八日巻の大きな重りがするすると軽やかに上がります。
時計が大きいので、オルゴールの音色も豊か。何がそうさせるのかとても鮮やかな響きです。
カラクリがチェーンでつながるタイプは、ねじれが生じるため組み立てには困難を極めます。
鳩鳴きの笛(左側)は木工用ボンドで取り付けられていて、簡単に外す事は出来ませんが、
外さないと機械を出すことが出来ないのため、止む無く包丁で割って取り出すのが常です。
初めての事ですが、今回はスペースに余裕があり、ふいごをそのままに修理できました。
渦巻き状の鐘も大切な時計の魅力なのですが、音色どころかその存在すら忘れられていることがあります。
取り付けが悪く板に触れて鳴っていることが多いためですが、丁寧に調整すると味わい深い音が生まれます。
★参考↑シュナイダー社製鳩時計
中里様のSCHNEIDER
Machida city Tokyo Japan
20190409