Antique Clock Restoration
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あらゆる時計の中で、これほど無残に変わり果てる時計はありません。鳩時計です。
しかしこれでもまだいい方でして、更に凄まじい状態の時計ばかりが持ち込まれます
さして騒ぎ立てるほどの事は無いように見えますが、実はこうなっていました。
上の軸部分が錆びて、朽ち果て、全く痕跡もありません。
上は修復後の姿です。
失われたシャフト部分に穴を空け、新しい鋼鉄を接合した拡大写真です。
ミケンの振り子はどれも個性的で、素晴らしい木彫の傑作ばかりです
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30年以上前には、日本でも機械式の鳩時計を(錘を動力に動く)
作っていましたが、現在はドイツ、スイスなどヨーロッパ製だけです。
鳩(本来は鳩ではなく、カッコー)鳴きが終わると、オルゴールと共に
人形や動物、または水車などの様々なカラクリが動きだしたりします。
鳩時計は通常全てが木製、そしてそのほとんどの製造工程が手作業です
壁一面に無数の鳩時計を並べて動かしている、ドイツの光景を見ましたが
微笑ましいなどと思ったら、大間違いです。実際に何日も動かしてみないと
出荷できない、恐ろしい事情があります。その期間は3日なのだそうです
しかし、4日目に止まるかもしれないのです。実際、私の所にはこれまで
何台も、「ドイツで買って来たばかりの新品なのに動かない」そんな時計
が持ち込まれました。不具合の原因は様々でしたが、全て大変に微妙な
木材の加工誤差や取り付け作業の不備から起きていて、しかしその量は
1ミリ以下の、目に見えるか見えないかの世界。それを不良品と呼ぶか
どうかですが、私は微笑みます。木には木目が有り、ドリルがずれます。
穴の位置は正確ではありません。またネジを締めたとたんに木が割れて
機械(ムーブメント)が、本来の位置に納まらないこともよく起こるのです
鳩時計にはよく様々なカラクリ装置が取りつけられます。筆頭はオルゴール
ところがオルゴールには必ずではありませんが、水車を回したり、更にもっと
複雑なサプライズを組み合わせたりします。その為の接続部分には歯車や
ゴムのベルトなどを使いますが、全てが極めて正確に組み上げられないと
本来の時計の機能を妨げてしまうことになってしまいます。これは本末転倒
さて、ドイツから大事に大事に持ち帰えられ、しかし動かない鳩時計は
分解されて部品を研磨し、洗浄。そしてドイツの組み立てでは1種類の
潤滑油だったのに対しグリースと数種の潤滑油で組み上げられます。
更に繰り返し何度も何度も、微調整を続たあと、鳩時計は完成します。
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■グランドファーザークロック●ウエストミンスターチャイム●懐中時計▼腕時計▲掛時計・置時計■他■★電池交換★◎アンティーク鳩時計の使い方(使用上の注意)マニュアル
修理された古い鳩時計(カッコー時計)の取扱いについてご説明いたします。
アンティーク掛け時計のほとんどは、ゼンマイを動力に動きますが、はと時計
は錘(おもり)「重錘”じゅうすい”分銅などのこと」の力で時を刻み、からくりを
動かします。錘を下げる鎖こそが、他の柱時計や振り子時計には無い特徴
です。さて壁に掛けてある時、鎖は重力で下がり問題ありませんが、外して
移動させる、例えば引っ越しで荷造りされた時など、もし時計が逆さまになる
と鎖は時計の中に戻って滑車から外れたり、絡まったり、最悪はハト鳴きの
ふいごを引きちぎります。錘を一杯に引き上げた状態で、引っ張る鎖の根元
に針金を通して固定することを、絶対に忘れないで下さい。話を戻しますが
修理された機械式の古いはと時計は、持ち込まれた時と比べてはもちろん
ドイツ、スイスで作られた新品の状態より滑らかに軽やかに、錘を下げる鎖
が引けます。錘を外した状態で鎖を引くと、鎖が元気に走るので外れること
があります。必ず錘を下げて操作して下さい。また、錘を上げる(鎖を引く)時
1日巻きの場合、ゆっくり引くだけですが、8日巻きの重い錘は鎖を引いての
操作は時計や鎖を傷めます。錘のフックを指で持ち、錘を持ち上げながら鎖
を引いて下さい。さて、一番大事な注意を飛ばしておりました。取り付けです
これも、他の掛時計には無い特徴で、本体の裏側に直接、1cmほどの穴が
明けられています。そしてここが肝心なこと、5ミリくらいの木の板の厚みが
ある点です。薄い金属製の背面とは、全く違う細やかなフックの形状確認
が欠かせません。更にフックよりもっと大切なのは取りつける壁、柱の材質
特に石膏ボードには必ず、専用の背面締め付けタイプのネジを埋め込んで
しっかり固定されたフックに掛けて下さい。くれぐれも安易な廟留めのフック
等に掛けないで下さい。鳩時計の錘はかなりの重量ですし更に、操作時に
思わぬ力がかかります。では次にやっと本来の使い方の注意点に入ります
鳩時計の2針は、その一部は木製ですが、ほとんどがプラスチック製です。
絶対根元以外には触らないで下さい。いつか必ず折れます。しかし根元は
取り付けネジですから、逆に回さないよう、時計の説明書に書いてあります
(ただし、私が直した全てのハト時計の針は、逆回しが出来ます)
最後にオルゴール。カッコー時計のオルゴールは、1時間に2回鳴ります
スイッチのある時計では、どうか寝ている間だけ、止めてあげてください。
直して半永久的に使い続けられる、金属製のメカニズムではありますが
私だから使い捨てのオルゴールを直すのであって、一般的には修理不能
割れた直径数ミリの、プラスチック製の歯車を、ケブラー繊維で修復します
木の柱には直接、コンクリート壁には赤いプラグを埋め込んでから
★しかしこのようなネジは、絶対石膏ボードに使ってはいけません!
★ドイツ製カッコー時計カタログ ★スイス製カッコー時計カタログ
★ハト時計の生まれた国。さあ、クリックするとドイツ(スイス)です @ABCDEFGHIJKLMNOPQRS
Machida city Tokyo japan
橋本時計店では、ドイツやスイスのカッコー時計(日本では鳩時計)をはじめ、日本で作られた、古いタイプの機械式POPPO(手塚時計)CUKCOO(ミケン)、また電池式やクオーツカッコー時計(セイコー、シチズン)はもちろん、舶来時計と呼ばれた小さな南京虫(ゼンマイ式アンティーク腕時計)のオーバーホールから、大きな大型振子時計(フロアクロック、ホールクロック別名グランドファーザークロック、つまり大型の床置き時計)の出張修理。また、ウォルサムなどの懐中時計や、鳩時計、昔の置き時計、柱時計の愛称(壁掛け)掛け時計、いわゆる古時計を修理します。更にブローバやオメガの音叉式腕時計。音叉掛時計やクオーツでない古いタイプの電子時計、電気時計もオリジナルを変えずに修復修理いたします。年中無休です。
鳩時計の里、ドイツの黒い森(ブラックフォレスト)は、大きな大型置時計の里でもあります
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20190616 修理履歴 オーバーホール