ロレックス (ローレックスの修理・時計修理/ロレックス)

ROLEX


ロールスロイス(車の王様、又は王様の車)の話。

 

もうだいぶ前になりますが、中東かどこかでの事。

            ロールスロイスのドライブシャフトが(エンジンの回転を後輪に伝える長い鉄の棒)

ぽっきり折れました。砂漠の真ん中で立ち往生。

そこえ映画みたいな話、ドライブシャフトを積んだ

へりコプターが行って、すぐ直したのだそうです。

 

ところが、何日たってもロールスロイスからの修理代請求が

無いのです。(この時、ロールスロイス社は倒産寸前状態だったのですが)

気の毒になって持ち主が問い合わせたところ返事はこうです

 

当社の車のドライブシャフトは折れません。

 

さて、ここからはロレックス

(こちらも時計の王冠いや王様)

自動巻のゼンマイが切れます。

(自動巻きのゼンマイは手巻のゼンマイと違い、一杯に巻かれた後はスリップしてそれ以上の負担がかかりません。極めて切れ難いものです)

それが、日本製では絶対に考えられない頻度で起こります。

 

そんな訳で、ある時ロレックスの人に思わず言ってしまったのです。

「ロレックスのゼンマイはよく切れるね 」

そしたらどこかで聞いたような言葉が返って来るではありませんか。

そんな話はあまり聞かない。ロレックスのゼンマイは切れないからね。

 

しかし・・・・・・一回でも、部品代をうそぶいてくれたことは無いです。


ロレックスの魅力は尽きない(コラム・ロレックス)

ロレックスの人気は増す一方です。しかしロレックスの修理が他の時計に比べて特に多い事も事実です。

高価な時計=だから壊れ難いなどと言う法則はありませんが、数十万、数百万円の時計でも数年以内に

修理の必要なコンディションになってしまう今の実情をどのように受け止めるべきなのか、心境複雑です。

ただ、魅力的な時計とは、その条件として壊れ難い事が必要とは限りません。例えばゼンマイが切れても

それは時計の特徴として受け止めればいいのです。もちろん並の時計がそうであったら話しは違います。

その時計の存在意義を失うだけです。ところがロレックスでは、最も重要な信頼性を担うゼンマイの問題

であっても、欠点として非難せずに受け止めてやれるだけの余裕があるのです。それは、この数十年の

劇的な時計の進化の中にあって、たった一つの方式をしかも機械式時計で貫き通したことにあります。

全てがクォーツ時計に移り換わった20年前の日本で、誰が今の機械式時計ブームを予測したでしょう。

そして、ロレックスが負けないと自信を持てた人が果たしていたのでしょうか。それでもロレックスは変え

ませんでした。時計の精度を、自分が持つ工作精度だけで勝負することにこだわり続けました。やがて

人々の意識の方が変っていきます。機械式時計が生み出すロレックスの精度は、魔法のように輝きを

増していくのです。そして今、時計の精度を超越した位置付けの中にロレックスは生きています。魅力

は時計そのものから、それ以外のロレックスへと変わってしまいました。それはもう「信仰」に近いもの

理屈ではありません。ただしです、この魅力の礎には、見えない部分で半世紀も辛抱したロレックスの

オリジナルメカニズムがあり、永遠の信頼を刻み続けてきたこと、どうか忘れないで頂きたいのです。

 

東京都 町田市 橋本時計店


(修理するロレックスのゼンマイは、切れにくく特別なチューニングを施します)

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●● NEW!■腕時計修理■ロレックス・オイスター・ローヤル(OYSTER−ROYAL・SHOCK−RESISTING) ★リューズのチューブ(本体側のネジ部分)が完全に緩んでいたため水が入ったロレックス。

コラム(rolex)20030803

以前のロレックスは10年以上も平気で動きました。壊れにくかったと言えますが、

年々修理までの期間が短くなっています。3年程度が使える期間かもしれません。

ただ、毎日使う精工なメカニズムを末永く維持する為に、3年間は使いすぎです。

何と、最も速く回る歯車の潤滑油は一年持たないのです。しかし動く時計を修理

に出す人はあまりいません。止まるまでそれこそ以前のロレックスのように10

15年と使われ続けるのが普通です。早めに修理時期が訪れる今の時計の方が

理想的なのかもしれません。ただ、今のロレックスがたった数年で壊れる原因に

は重大な問題があります。それは時計内の水分が結露し歯車の軸がサビ付く

ことだからです。一般的な潤滑油劣化による動作不良と違い、部品を痛めての

ブレーキになってしまいます。愛情を込めて修理された時計は、潤滑油に守られ

て働き続け、一定時期が来ると、潤滑油が劣化して時計を止めてくれるのです。

 

つづく