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■ロレックス・オイスタープレシジョン(ROLEX-OYSTER-PRECISION)
★白木様(神奈川県) アンティーク腕時計修理
20150409
橋本時計店では、ロレックスが修理を受けつけない、プレシジョンのような古い時計でも、丁寧を尽くして修理するのはもちろん、舶来時計と呼ばれた小さな南京虫(ゼンマイ式アンティーク腕時計)のオーバーホールから、大きな大型振子時計(フロアクロック、ホールクロック別名グランドファーザークロック、つまり大型の床置き時計)の出張修理。また、ウォルサムなどの懐中時計や昔の置き時計(ウエストミンスターチャイム)、鳩時計、柱時計の愛称(壁掛け)掛け時計、いわゆる古時計を修理します。更にブローバやオメガの音叉式腕時計。音叉掛時計やクオーツでない古いタイプの電子時計、電気時計もオリジナルを変えずに修復修理いたします。クオーツ時計でも、製造メーカーが修理を終えた古い腕時計を、部品を新調して修理致します。電池交換は全て即日渡し。年中無休です。
★水没★■ロレックス・オイスターロイヤル
(ROLEX-OYSTER-ROYAL)
SHOCK−RESISTING 15RUBIS
手巻きゼンマイ時計 アンティーク腕時計修理
洗濯し、浸水後10年経過した時計の修理
★エピラム処理
懐中時計や腕時計の部品はほとんどが、針先ほどの軸を回転、又は往復回転させます。その軸受けは、それこそ縫い針の先端の穴、極僅かなオイルしか付けられません。そのため、出来るだけ多くの油を付ける工夫がなされています。
エピラム処理といって、部品の表面張力を上げ、油が集まった状態に保ちますが、分解掃除の際に失ってしまいます。極めて揮発性が高く(使わなくても直ぐに無くなる)また大変高価な薬剤ですが、使わない場合の数倍以上、潤滑油をキープできるのです。更にこの点は、潤滑油が流れて他の部位に付く事で起きる不具合を防ぎ、長く機能を維持できます。
橋本時計店では、腕時計や懐中時計の全てと、一部の高級置き時計や掛け時計に、必ずエピラム処理を施します。(尚写真はイメージです。ほとんど全ての軸受けと、耐震装置のルビーや歯車に処理が行われます)
実体顕微鏡を見ながら、時計の修理作業をすることはありませんが、
腕時計や懐中時計の命とも言える、ガンギ車とアンクルの爪石を確認し、
最後の仕上げ、ガンギへの均一な注油をする為に絶対必要な装置です。
市販されているそのままは使い物にならないため、改造して手元を広げ、
極小のスポット照明装置等を組み込んであります。その他、焦点調整の
スライド部分を再仕上げして軽く滑らかにし、ノブも使い易い大きさや形に
改造、時計修理の強い味方となるよう、入念に仕上げてあります。
上は、ロレックスプレシジョンのブレスレットを外した、その直後です。
取り付けピンが錆びて抜けなくなるのは当たり前、だからでしょう、
わざわざ苦心して外すことなく、バンドを付けたままで、裏蓋を開け、
そのまま時計を分解する人達をたくさん見かけます。時計の修理は
ロマンチックで神秘的な部分は少しだけ。あとはご覧の通り壮絶で
汗する作業、根気だけが頼りの、長い戦いに明け暮れる世界です。
腕時計の修理で最も重要な工具の一つが機械台(ムーブメントホルダー)です。
その形状にぴったり合う台は、分解と組み立てを安全で確実に行う為の必需品
アンティークロレックスのプレシジョンも、こうして分解と組み立てが行われます。
東京都町田市
橋本時計店 橋本一弥
ロレックスプレシジョンのテンプは、ブレゲーヒゲ仕様ではありませんが、
極めて独創的なバランス調整機能を搭載した傑作です。ロレックスは、
見えない所にこそ、その実力があります。
アンティークロレックスのゼンマイは今のロレックスのように切れません。
このプレシジョンも、約50年間ほとんど毎日巻かれ続けているのに、まだ
しっかりと働き続けています。その事情はこうです。以前のロレックスでは
ゼンマイは専門の、スイスのゼンマイ製作所から購入し使用していました。
しかし名声が高まると同時に、そのゼンマイ会社から技術者を引きぬいて
自社生産したのです。そのゼンマイは極めて高い確率で切れます。つまり
壊れます。それを証明するかのように、ロレックスの修理料金にゼンマイの
文字はありません。基本修理内容にはすでにゼンマイ交換が標準装備済
他社では絶対にあり得ない、誰でも分かり易い問答無用の事実があります
しかし、そんなことでロレックスの実力が損なわれることは一切ありません
ロレックスのゼンマイが切れても、笑顔で受け取って下さい。それは、幸せ
つまり、シチズンのように、私の経験では、切れたゼンマイを見たことが無い
素晴らしい性能の時計、では世界中から愛されているか?その答えはNO
時計の魅力は壊れにくさだけでは無く、持つ人を幸せに出来るか否かです