ロレックスの自動巻きユニット、その一部です。
■オーバーホールでは、部品の一つ一つ、歯車の一山まで
顕微鏡を見ながら細く尖らせた「木」の先で丁寧に磨きます。
気の遠くなる長い年月、休まずに歯車を回し続けた軸受けは、
潤滑油が劣化して歯垢のようなざらついた固形物になっていて
汚れのほとんどは、強力な超音波洗浄機でも全く取れません。
何度もその「木」を替えながら磨くことでようやく、
鏡のように光る、赤いルビー表面が戻るのです。
以前、時計修理を「磨き」と呼んだことがあります。
精密機械にはふさわしくない表現に思われますが、
実は最も的確にオーバーホールの内容を表します。
宝石軸受けや部品の表面は、電気的は洗浄ではなく
手間をかけた手作業によってのみ初めて修復され、
滑らかな回転や切換えの能力を取り戻せます。
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20190616 修理履歴 オーバーホール