懐中時計
●R様の(愛知県岡崎市)まもなくインドのお母さんの元に帰る金時計
☆ 最大長77 本体直径54
インドのR家伝来の懐中時計
どれだけ長い間、この時計は眠っていたのでしょう。
部品にはっきり残っているシルエットが物語ります。
外観はそっくりですが、端をウオルサム仕様に加工し直したゼンマイです。(上)
こちらがオリジナル、このウオルサムのゼンマイです。
すでに加工され、逆にオリジナルが付けられない為
失っていたストッパーを旋盤で削り出し、焼き入れ
焼戻しのあと研磨してから組み込んでいます。
初期の時計では、温度変化を相殺するために
バイメタル(二種類の金属を貼り合わせた)材で
テンプが作られました。両端が切れています。
K18無垢のケースには、名前を刻む内蓋があります。
Machida city Tokyo Japan
懐中時計が発明された100年以上前、
人間が初めて時計を持ち歩いた感動を
どうか、思い浮かべてみて下さい。
その後人類は無数の時計を作りましたが、
婦人用の腕時計まで電波時計の現在に、
階中時計はしっかりと生き続けています。
何故ならば、懐中時計の全てのパーツは、
人間が目で見て削り、磨き組み立てたもの、
そのことに科学的根拠は全くありませんが、
時折不思議な感情を覚えることがあります。
いつまでもずっと、傍に置いておきたい気持ちです
橋本時計店では、古いウォルサムの懐中時計はもちろん、舶来時計と呼ばれた小さな南京虫(ゼンマイ式アンティーク腕時計)のオーバーホールから、大きな大型振子時計(フロアクロック、ホールクロック別名グランドファーザークロック)の出張修理。また、エルジンなどの懐中時計や昔の置き時計(ウエストミンスターチャイム)、鳩時計、柱時計の愛称(壁掛け)掛け時計、いわゆる古時計を修理します。更にブローバやオメガの音叉式腕時計。音叉掛時計やクオーツでない古いタイプの電子時計、電気時計もオリジナルを変えずに修復修理いたします。年中無休です。
20150313